2023-03-10TAKE
あなたはホビット村に行くべきか!?
「ホビット村って、有名な観光地だよね~」
「ホビット村って、インスタ映えするな~」
「でも、撮影されたのはどんな映画だっけ??」
ニュージーランドへの旅行プランを練っている人たちの間では、結構な確率でこんな会話が交わされているのではないでしょうか?
この記事では、ホビット村(Hobbiton™)に行こうか迷っている方、検討している方に向けて、
はたしてご自身にとって「ホビット村は行く価値がある場所かどうか」を判断していただくための材料を、ネタバレにならない程度に(笑)、余すところなくご説明していきたいと思います。
さらに気になるという方は、本記事と合わせて、
コラム
▶ホビット村には日本語ガイド付きで行くべきか!?
▶ホビットの家に入れるようになりました!【2024最新ホビット村ツアー情報】
もお読みくださいね!
私はNaviのガイドTAKEと申します。今まで2014年にこの仕事に就いて以来、老若男女問わず文字通り様々なお客様をお連れして、500回以上ホビット村(英語名Hobbiton™)を訪れてきました。
その中には、この映画(「ホビット」3部作および「ロードオブザリング」3部作)の大ファンという方もいれば、逆に全く見たことがない方もいらっしゃいました。
そしてその中でも一番多かったのは、中間層---すなわち映画を全部は見たことが無いとか、部分的に薄っすら覚えている程度、という大多数の方たちでした。
そんな皆さんがホビット村に実際に観光に来られて、どんな感想を抱いて帰ったのでしょうか?
結論から先に言いますと…
ツアー後の皆さんの感想のほとんどはこんな感じです⇒
「(満面の笑みで)とっても楽しかった!」
「映画を見ていなくても、とても楽しめた!」
「ここに来るだけでニュージーランドを大満喫できた!」
「でも映画を見てきていれば、もっと楽しめた!」
「日本に帰ったら映画を見ます!」
以上です!
そう、どんな方たちにも大好評なのです。それがGoogleでのHobbitonのレビューにも表れていますよね。常時驚きの☆4.7あたりをキープしています。
では、あなたにとってホビット村が訪れる価値があるかどうかを判断していただける材料になる情報を提供していきますね!
《 目 次 》
1. ホビット村ってどんなところ?
1. ホビット村ってどんなところ?
映画の撮影地
ニュージーランド人ピーター・ジャクソン監督による映画「ロードオブザリング」3部作(2001~2002)、および「ホビット」3部作(2012~2014)の作中の、「ホビット庄(ホビットの村)」の場面が実際に撮影された場所です。
ふつう映画のロケ地では、その場面に必要な建物や建造物が作られたとしても、撮影後には取り壊されてしまうのが常ですよね。
しかし、このホビット村は普通とは違いました。
この場所の何がユニークかと言うと、
・映画のために村がまるごと自然の地形の中に、イチから作られた
・その村が実際に映画に使われた状態で残されることになった(維持管理のための補修・変更などは除く)
・極力本物の素材(木やレンガ、石など)が使われている
・本物の畑や庭が、一年中ガーデニングで維持されている
・細部や小物にいたるまで、映画製作のプロたちが、現在に至るまで監修している
なぜこのようなことが可能になったのか!? そのように計画されたのか、それとも偶然のたまものだったのか!? その辺りのエピソードは、ホビット村に実際に来て、知ってくださいね!そのほうが楽しいと思います^^
場所
ニュージーランドの玄関オークランドから南東方向に車で約2時間、ワイカト地方のマタマタMatamataという町の郊外にあります。
ちなみに公共交通機関で行こうとすると、インターシティInterCityという長距離バスで行くことになると思います。
⇒参考記事 ホビット村に自力で行くには
アレキサンダーさんの農場
ホビット村のセットは、実はアレキサンダーさんという個人の、広大な農場の中にスッポリと含まれていて、公道からセットは垣間見ることもできません。アレクサンダーさんの土地の広さは約500ヘクタール。なんと東京ディズニーランドが10個分入ってしまうのです!セットから見れば、ぐるりと360度、アレキサンダーさんの土地に囲まれている格好になります。
でも、そのぶっ飛んだ広さのおかげで、やじ馬やマスコミなどの目に触れないよう、映画撮影を極秘裏に進められたというわけです。
2. 見どころ、楽しいところは?---ホビット村の7つの楽しみ方
では、ホビット村に行くと、具体的にはどんなところが楽しいのでしょうか?
今まで私が数千人というお客様をご案内してきて、本当に誇張なく、映画を見ていない方でも楽しまれていく姿を見てきました。皆さんがどんなところに喜ばれるのかを、以下にまとめてみます。
①眼下に広がるNZらしい壮大な農場の景色にまず感動!
訪れる人がまず圧倒されるのは、映画うんぬんはさておき、アレキサンダー農場そのもののロケーションに広がる、NZの中でもなかなか見られないようなレベルの広大な牧草地の景色なのです。その景色だけでも一目みたいと思われるかもしれませんが、公道から見られるのはほんの少しだけ。動画で少しだけお見せしますが、この景色はお金を払ってホビット村を訪れる人だけがバスに乗るときに見られる、貴重な景色なのです!
この壮大な景色を見て感動しない人はまずいない、というくらいの絶景です。何せピーター・ジャクソン監督はじめ映画のプロたちさえも唸らせたくらいの景色ですから!
②プロの手による映画セットの手抜きの無い完成度に驚く
原作書籍「指輪物語」の再現にどこまでもこだわった、あのピーター・ジャクソン監督が監修し、経営に参加(ジョイントベンチャー)しているホビット村です。本物の質感へのこだわりはハンパではありません!ホビットの家や小物は常にメンテナンスされています。本物の素材でできた小物類は触ってもOKなので満足感を与えてくれますし、畑やお庭は、一年中いつ訪れても何かしら花が咲くよう工夫されていて、お客さんをがっかりさせることなく楽しませるような最善の心配りがされていると、日々感じています。
③どこを切り取っても絵になる美しさ
世界トップレベルの映画のプロたちが完全にその世界観を再現するべく計算し尽くして配置やデザインを行い、制作部隊がディテールにこだわり抜いて作り上げ、現地スタッフが文字通り端正込めて維持してきた、いわばこの5ヘクタールに広がるホビット村全てが世界レベルの「一つの作品」と呼ばれるにふさわしいものになっています。どこをどう切り取っても絵になる---「映(ば)える」写真がいくらでも撮れるような場所になっていると私は思います。
裏を見てガッカリするようなことが本当にないことが、私が500回以上訪れても飽きない理由の一つです。
④四季折々の草木や花々と、丹精込めて作られている畑に目を楽しませる
私がすぐに思い出せるだけでも、次のような数えきれないほどの植物が目を楽しませてくれます。
リンゴ、洋ナシ、カリン、イチゴ、各種カボチャ、ズッキーニ、トウモロコシ、ニンジン、長ネギ、シルバービート、ホウレン草、ビートルート、ニンニク、マヌカ、ヒマワリ、アジサイ、ガーベラ、ダリア、ジギタリス、百日草、ポピー、ジャスミン、パンジー、マリーゴールド、ローズマリー、ミント、レモンバーム、その他私が名前を知らない園芸品種の草花、数えきれないほどの植物が、季節ごとに種まきされ、植えられ、手入れをされています。そして先ほども述べましたが、一年を通して何かしら花が咲くよう工夫されているのです。ガーデナーさんたちの苦労とやりがいは計り知れないものがありそうです。
さらに忘れてならないのは、夏の水撒き作業。緑の絨毯のような美しい草に覆われたホビット穴は、乾燥したNZの夏にも絶えることのないよう、朝から夕方まで作業してくれる水撒き部隊がいるお陰で保たれているのです!
⑤大ヒットする映画作りの裏話、エピソードの数々が飽きさせない
この映画を大好きという人が楽しみにしているのが、裏話やエピソードです。
ホビット村のツアーは、いわゆるFully-guided tour、つまり必ず英語のガイドさん(国籍はさまざま)が最大40人程度のグループを連れて一緒に歩いて回る仕組みになっています。
なにせ20世紀に最も読まれた小説の一つで映画化が待望されていた作品でしたからピータージャクソン監督の意気込みも並々ならぬものがありました。
「あの場面を撮るのにそんな苦労が!」「そんなことまでこだわっていたなんて、さすが…」という話が、てんこ盛りです。
ガイドさんやお客さんがどんな人たちかで毎回変わりますが、通常5~10か所ほどで立ち止まって数分間にわたり様々な説明を英語でしてくれます。どのガイドさんも必ずする定番の話もあれば、そのガイドさん固有の持ちネタを披露してくれることもあります。またお客さんからの質問に答えながらマイナーなエピソードを話してくれたりする場合もあります。
聞きやすい英語を話すガイドさんもいれば、そうでもない場合もあり、そればかりは運と巡り合わせですね^^;
⇒参考記事 ホビット村には日本語ガイド付きで行くべきか!?
⑥映画に映っている場所を、実際にこの目で見ることができる
この点は、映画を見た人だけが楽しめることでしょう。村の中を歩いて回りながら、その場所がどんなシーンに映っているか、などをガイドさんから聞くと、
「あ~!!」となるわけです。
話を聞いて写真を撮って、家に帰って映画をまた見直す、というのは何とも言えない楽しみですね。
⑦セットの中の本格的なパブでサービスされるワンドリンクに舌鼓をうつ
ホビット村のツアーのハイライトの一つが、ツアー終盤にたどり着く パブ「グリーンドラゴン」(日本語では緑竜館)です。
この建物は映画撮影に使われてはいないですが、映像を忠実に再現しようとかなりの労力を注いで造られていて、細部まで惜しみないこだわりで造られてクオリティ高く、まさにホビット村のパブにいる気分になること請け合い。そして非常に居心地の良い空間になっています。(夕方から夜にかけて行われるナイトツアー(Evening Banquet Tour)には、ここでの食事も含まれています)
そして、ツアー参加者には全員、この建物に到着するとワンドリンクが振舞われます。次の中から一つを選びます。どれも美味しいと評判です! ※ジンジャービールを除きアルコール飲料
-Stout(Dark Beer, 5%)黒ビール
-Amber Ale(Light Beer, 3.7%)アンバーエール
-Apple Cidre(4.5%)アップルサイダー
-Ginger Beer(0%)ジンジャービール
3. 映画を見ずにホビット村ツアーに参加すると?
さて、こちらが本コラムの一番の焦点かもしれません。
この映画を見ずにホビット村に行くとどうなのか!? 果たしてどれくらい楽しめるのか、自分にとって行く価値はあるのか?
今までの私の経験から、映画を見ていない人でもかなり楽しんでいただいていることは間違いないです!
最後にワンドリンクを飲み終えてバスに乗る時には、皆さん「楽しかった~」という笑顔になっています。
ただ、映画を見ていない場合は、
⑤の映画の裏話やエピソードは、ピンとこない話が多い
⑥の映画に映っている場所は、よく分からない
ですね。ここには、乗り越えられない違いがあるのは仕方がないと思います。
では、もし映画をまだ見ていない、という人がツアーに参加するには、どんなことができるでしょう?
4. 最終結論と提案
結論的には、次のようになります。
ホビット村は、
この映画を全て見た人はもちろん、あまり見ていない人たちも、とても楽しめるところ!
ただ、映画を見た人の方が楽しめるのは間違いない!
では、この映画を今までどれくらい見たにせよ(見ていないにせよ)、これからあなたがホビット村に行くことにするとしたら、
今からどんなことができるでしょうか?
以下は、どれだけ時間とエネルギーを割きたいか、という希望に合わせての私からのご提案です。
A) 映画をできるだけ全て見る(映画1本あたり約3時間)
この機会に映画を見てみよう!という方は、是非映画を視聴してみてください!
一本3時間という大作ですが、見出してしまえばあっという間!?
時系列で言うと、「ホビット3部作」⇒「ロードオブザリング3部作」の順になります。「ホビット」の話の60年後に「ロードオブザリング」の話が展開しています。
人によっては「ロードオブザリング」⇒「ホビット」を勧める方もいらっしゃいますが、私個人としては時系列の方が分かりやすいように感じます。
B) 映画中の、せめてホビット村が出てくるところだけを見てみる(数十分)
映画を早送り再生して、ホビット村が出てくる場面だけを見てしまうのも手です。
ホビット村がどこに出ているか?
「ホビット」「ロードオブザリング」どちらにしても、ホビットたちが主人公の映画なので、3部作全体がホビット村に始まりホビット村に終わる構成になっています。
ホビット村(1部作目の始まりの方)⇒ 冒険 ⇒ホビット村(3部作目の終わりの方)
これが、「ホビット」「ロードオブザリング」どちらのシリーズにも当てはまりますので、ざっくり言えば
「ホビット 思いがけない冒険」の始まりの方
「ホビット 決戦のゆくえ」の終わりの方
「ロードオブザリング 旅の仲間」の始まりの方
「ロードオブザリング 王の帰還」の終わりの方
の4か所を見ればいい、ということになります。
日本からオークランドへのニュージーランド航空の直行便の機内でも視聴できると思いますので、チャレンジしてみてください!
C) 時間が取れないのでそのまま現地に乗り込む(笑)!
誰もが忙しい日常生活を送っていますよね。旅行の準備のために更に忙しくするなんて本末転倒!?
それもごもっとも!そのまま映画を全く見ずにツアーに参加しても、上述した通り、楽しめること請け合いです。
映画の裏話やエピソードも、映画を知らずに聞いても面白い話が多いですし、
世界中から集まったお客さんたちと一緒になって、気のおもむくままにホビットの世界で「ばえる」写真を撮って、
ワンドリンクを飲めば、きっと大満足!!
帰る頃には、映画を見てみたくなっているかもしれません^^
写真を撮っておいて後で映画と見比べるのも楽しいと思いますよ!
以上、ホビット村の楽しみ方でした!
※※お読みいただきありがとうございます※※
「迷っていたけどこの記事を読んでホビット村のツアーを申し込むことにした」という方は、
お申込みフォームの《備考欄》に「コラム読みました」と一言ご記入ください!※※
◎ホビット村に行くツアーはこちら!
→ホビット村に行くツアー一覧